2008年11月6日木曜日

オリジンにふれる、トーマス W. マローン、体験流

【本稿は2007-06-13記】

(日本語版の)ハーバード・ビジネス・レビュー(HBR)5月号に、(実は、英語版のHBRでは1998年9-10月号の論文ですが)

デジタルネットワークが巨大企業を分裂させる
「eランス経済の台頭」
The Dawn of the E-Lance Economy

というのがでていました。

20年前ほど前に、HCIの世界でマローンとお逢いしたことが懐かしく思い出されました。

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トーマス W. マローンは、ITが組織にもたらす可能性について
一貫してポジティブな主張を展開している人物として知られる。
彼は19990年代、21世紀の組織のあり方を探る研究プロジェクト
("Inventing the Organizations of the 21st Century")
から得られた知見として、
デジタル・ネットワークに結合された独立した個人という「eランサー」が
価値を創造する「eランス・エコノミー」の台頭を本稿で提唱した。
その主張は、21世紀をデジタルネットワークの進展によって、
大企業が小さな単位に分割されていく過渡期ととらえるものである。
本稿は98年に発表されたものの、未訳となっていたが、
このようなワークスタイルの変化が世界的に本格化しており、
クリエイティブ経済の未来を予測するうえで一読に値する。
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と、あります。

20年程前にお逢いしたときには、ACMのHCIというソサエティで、私にとって異色の存在で、多くのことを教えて頂きました。

特に、当時、彼が創設した、「Coordination Science」の話が、眼を開かせてくれました。

本文を読みながら、彼の澄んだ眼が、まぶたに浮かんできました。
底流を流れる体験流にふれることができました。
ありがとう!